第7話 初めてのおつかい-血液検査
性交後試験でオタマジャクシさんがいらっしゃらないと言われて、アダムの検査が先行することになりました。さぁ、アダムを凹ませることなく検査をさせるには?帰ってからのこと、かなり大まかに陽気に大胆に「それがさー、オタマジャクシが見つからなかったのよねー。」ちょっと様子を見る。
「最近お疲れモードだし、減ってたのよ。何匹かでも居れば問題ないからいいよ。初めっから体外受精なんだしねっ。」「何匹かでいいの?」「そうよ、なんだったら1匹捕まえて顕微鏡でぶちゅーって入れちゃってもいいし。ただ、検査の順番だけ変わっちゃって、明日にでも血抜きに行って。」
「明日は仕事だけど?」「それがー、夜の8時まで開いてるから仕事帰りいけるの、高木病院てすごいよねー。」アダムは少し早めに仕事を切り上げてきたので現在4時少し過ぎ、「あら?いけるんじゃない、今日でも?」「いけるかも。」
いつにない前向きなお言葉。だめもとで産婦人科予約専用ダイヤルを回してみると、あっさりOK。いそいそと保険証を持たせ行ってらっしゃい。まずは、場慣らしで-初めてのおつかい-血液検査に行かせましょう。
高木病院の良い所は、血液検査などは2階で他の科の受診患者さんとごちゃ混ぜとなって集団採血されることです。休日や時間が遅くても午後8時までだったら予約入れていれば別棟にある時間外診療室で採血できるので便利。
初めての1人での来院なのに、5階の産婦人科に孤独に順番待ちなんか男性には苦痛の限り。ましてやアダムには無理な話。2階ごちゃ混ぜ室での採血を済ませれば、カルテだけを5階の産婦人科にぱっと渡すだけの"大仕事"こなして帰ってきた。「楽勝」とのご感想でありました。よかったね。次はちょーデリケートな採精だ。
本日のお支払い 9150円(抗体検査は自費7000円) 累計 15330円
次回 第8話 いったい何匹いるのやら。

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