第131話 局部麻酔と会陰切開
子宮口が9センチを超えたころ分娩台に移動。と言っても陣痛室からちょっとだけ通路がありカーテン一枚向こう側。いよいよですね。と横を向くとアダムがビデオを持っているじぁありませんか。「ここにいると出られなくなるよ。」「出たいときに勝手に出ていいらしい。」具合悪くなる前に出て行ってくれと思いながらも自分のことで精いっぱいです。
「会陰切開しないと裂けてしまいそうなので、ちょっと麻酔の注射しますね。」チクッとしたかなと思う程度。おや、おしりの痛み無くなったじゃない。会陰切開の為の麻酔ではあるもののこんなに痛みがなくなるなら陣痛の時にも打ってくれよ。陣痛の波はあってもおしりの痛みがなければ結構平気。
先生と和やかに話せるほど。「じぁ、切りますよ」バチン。痛みはないけど結構な音と振動。
あれ、アダムまだ居たの?
次回 第132話 いらっしゃ。やっと出てきました。
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