観察は続く。2日目の朝、トイレに一箇所とトイレと寝床の間に一箇所おしっこがある。トイレシート交換。トイレのしつけは望みが薄い。サークルに近づくと犬も柵に近づいてくる。餌を見せると尻尾全開で振る。餌を見せながら「お座り。」と言うと座る。待ては我慢できず、餌にまさに食いつく。猫まっしぐらー。
通常の餌の量では足りず、2倍ぐらい食す。ウンチの様子を見ながらまずは飢えをとめなければ。飢えが大きければ大きいほど信頼関係が無い時点で手を出すのは危険。ただ、食べ物に執着するしていると言うよりも単にお腹がちょー減っているだけのような。
夕方、トイレにおしっこ。うんはトイレと寝床の間。良い硬さ。家族が集まると柵の近くをウロウロ。まだ触れません。アダムが近づくと寝床に逃げる。どうやら男性恐怖症気味。またもや餌は2倍。食べる勢いが若干減速。眠っていて、急にすさまじい勢いで飛び起きてアダムに吠える。。「大丈夫だからお休み。」と声をかけると寝床で寝る。寝ぼけたらしい2日目終了。
3日目朝も2箇所のおしっこ場所。これは決まったらしい。今日はわたくしがお休みなので、昼の観察を実行。餌をやろうとゲージに手をやると犬のお口が接近。やられるかも。でも、ここで急に手を引っ込めては反射的に咬まれる。わたくしの手をペロペロ。体をスリスリ。私をなでてとアピール。
ここは、意を決してなでる。まずは背中。首に上がり、あごの下。頭を上からなでようとすると腰が引けて逃げる。見える所からゆっくり手を見せながら背中からなでてやると喜ぶ。さて、抱っこはどうかな。脇に手を入れて持ち上げる。ここまではよろしい。体に近づけ抱っこ。体がこわばってるぞ。
今日はここまでにするかと、ゲージに戻すとピョンピョンはねて『もうちょっと』と催促。えーい、いいや、ゲージの戸を開ける。すぐに出てくるとわたくしが座っていた座布団の上に座り毛づくろい。ゲージから出したからには首輪をしないと一応100均で買ってきたものを付けてみると嫌がらずに付けさせる。
次はリードを付けてテーブルの周りをぐるぐる・・・。ひたすら、ぐるぐる。『お散歩ごっこ』と命名して外で散歩が出来るようになるまで、日に何回もやっていた。リードを短めに持ち、右回り、左回り、止まってお座り。また歩く。30分ほど歩いたらゲージに入れる。服従心がどれくらいあるか探るのにいいかなと思ってやっていたら、リーダーウォークと言う方法だと後で知った。
3日目夜、ゲージから出してとピョンピョン。「お前にはまだ早い。」お父さん犬よろしく、ちょっと威張っていってみた。効果が無いのでゲージにシーツをかけてみると諦めてご就寝。おやすみ。 すこし後に続く。
次回 第45話 ②クールに入る前に。